豆知識 〜日本のビールの歴史 前編〜

ビールグラス 豆知識

こんにちは、下戸の酒好きです!

以前、世界(というかヨーロッパ)のビールの歴史を調べたので、
日本のビールの歴史もまとめたいと思います!

長くなってしまったので、とりあえず今回は前編ということにしました。
今回はビールが日本に伝わった頃から、明治時代中頃までをまとめています。

詳しい内容はわからずとも、
知ったかぶりするには丁度いいくらいの内容で書いていきたいと思います!

日本のビールについて

日本のビールと言えばアサヒ、キリン、サントリー、サッポロの、
4大メーカー(+オリオンで5大メーカー)を思い浮かべる方が多いと思います。

それもそのはず、この大手4社が日本のビール市場の99%を占めているという状況です。
クラフトビール(地ビール)メーカーは現在日本に700社以上あり、
その数はどんどん増え続けています。
それでも、大手4社の寡占状態はかわらないんですね。
意外とメーカーの数多いなぁと思ってたら、アメリカのマイクロブルワリーはその10倍以上の数があるみたい…

というわけで、日本のビールがどのように伝わり、広まっていったのか、
ざっくりとまとめてみました。

日本人に馴染みづらかった「びいる」

黒船襲来

ビールという存在が日本に伝わったのは、
江戸時代の出島に入港した外国船から入手したものが最初と言われています。

当初は「何じゃこのマズい飲みもんは!」という手記が見つかっているくらい
日本人の口には合わなかったようです。
この時期はオランダから海外の知識を仕入れていたこともあり、
オランダ語の”bier”を音訳し「びいる」と呼んだことが
今の「ビール」につながっているとのこと。
びいるは「殊の外悪敷物ことのほかあしきもの」だそう。

黒船襲来で広まるビール

物好きを中心にビールの評判が広がり始める中、ついに黒船が襲来します。
ペリーさんとの晩餐会に招かれた日本のお偉いさんは、
そこで飲んだビールの味に感銘を受けたようで、
これを機にびいるなる飲み物が急速に日本に広まっていきました。

江戸時代後期になると、蘭学者=頭の良い人がビールの造り方を研究し、
この時日本人で初めてとなるビール醸造に成功したようです。
当時はビール酵母が入手できず、日本酒の酵母で代用して醸造したと考えられています。

文明開化でビールも開化

スプリングバレー豊潤+ブルワリー

開国を果たした日本には、海外から多くのビールが輸入されるようになります。

当時はイギリスからの輸入が多かったそうで、
エール系のビールをパブで飲むといった、海外の文明も合わせて輸入され
ビールが庶民にも親しみやすいものになりました。

そんな折、日本に居留するようになった外国人が、
「美味しいビールが無いから俺が造る!」
と言ったかどうかは分かりませんが、
明治初期に日本で初となるビール醸造所を造ります

それが、今はキリンビールのブランドのひとつである
スプリングバレー・ブルワリー」です。

その後、各地で醸造所ができるようになり、
スプリングバレーを造った外国人も
最近日本人はよくビールを飲むようになったなぁ」とつぶやいていたそう。

この頃はイギリスからの影響が強く、造られるビールもイギリス系が多かったようです。

資金潤沢な大メーカーの誕生

明治も中頃になると、商機を見出したのか、
金持ちどもがビール造りに名乗りをあげていきます。

先程のスプリングバレーは倒産してしまうのですが、
その跡地にはキリンビールの前身となるジャパン・ブルワリーが造られました。

方や北の大地では、サッポロビールの前身である札幌麦酒会社が造られ、
西にはアサヒビールの前身となる大阪麦酒会社が造られるなど、
名だたるビールメーカーがこの時一気に誕生したのです。
あれ、なんか足りない気がする。。

ドイツビールと大メーカー

プロスト!

この頃、ドイツへ派遣されたお偉いさんがドイツかぶれになって帰ってきたため、
「お前らドイツビールのうまさも知らずにビール語ってんのかよ(笑)」
と言ったかどうかはわかりませんが、
イギリスビールよりもドイツビールの方がうまいと褒める手記が見つかっているそうな。

ドイツビールを造るには大規模な設備(冷蔵設備など)が必要だったので、
資金潤沢なメーカーだけがドイツビールを造り、販路を拡大していきました。

更には、ビールに対して酒税もかけられるようになり
中小企業は耐えられなくなって廃業していったのでした。

今も大メーカーとして君臨し続ける会社は、
元々豊富な資金力があったからこそ、生き残り続けることが出来たわけですね。
金持ちがもっと金持ちになる、現代の資本主義と変わりません。

まとめ

高校では日本史を選択してましたが、
何が面白いのか全くわからなかったので大嫌いでした。
でも自分の好きなことなら調べてると面白いですね

おかげで全然まとまらない内容になってしまいましたので、
後半はまた改めて書きたいと思います。

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